効率的な練習のための分析

　音高音大を目指す場合は、当然のようにピアノの練習に時間が割けても、そうでない場合、中高生になると、勉強や部活などにより多くの時間を費やさなければならず、ピアノに割ける時間が限られてきます。 　

　幸い、私の教室では、専門的に進むつもりはなくても、中高生になっても続けて通ってくれる生徒ばかりで、とても嬉しいことです。そんな彼らを見ていると、ピアノが大好きなことは勿論のこと、譜読みにストレスがない(譜読みが早い)、練習の効率が良い、時間のやりくりが上手だなと感じます。

　当然のように、それだけピアノを続けていれば、練習している曲のレベルもアップし、1曲の長さも延びます。そのため、基礎教材、エチュード、バロック、古典、そしてもう１曲…となると、レッスン時間も必然的に長く設定されます。レッスンでは、限られた時間の中で、テクニック面での効率的な練習方法を伝えてはいますが、まずは、自分自身で、今から弾く曲の分析をして欲しいと思います。 　 　

　とても単純な形式なのに、その事に気づかず、すべてを初めて見るように楽譜を見ることに必死な人がたまにいますが、最初に分析を行えば、同じフレーズが何度も出てくる事や、変化があった時に注意しなければならない箇所に気づくはずです。そうすれば、１曲を仕上げる時間も労力も格段に減ります。ですが、今まで分析をしたことがなかったり、受け身な姿勢だったりして、大きくなるまで分析する習慣がなかった場合、なかなか自主的に分析しようと思えないようで… 　

　私のレッスンでは、16小節のようなまだまだ短い曲の段階から、分析が習慣化するように工夫をしレッスンを展開しています。効率的な練習方法を身につけて、いくつになっても楽しみながらピアノを続けて欲しいと思います♪